2013年3月9日

2013年度 世話人会・総会のお知らせ

 来年度に向けて、世話人会、総会を東京の「江戸川タワーホール船堀」で、下記の要領でひらきます。1・2月合併号の巻頭で2012年度活動報告・2013年度活動方針(案)を掲載しています。
ここからも見られます。
 施行令「改正」に対する新たな取り組みの検討だけではなく、会の運営や財政問題など、重要な課題が多くあります。1人でも多くの方に参加していただいて、これからの全国連の運動の進め方を検討していきたいと思います。どなたでも参加できます。

2013年3月9日(土)14時〜18時 世話人会 江戸川タワーホール船堀 307号室
世話人会終了後、交流会を予定しています。
10日(日)10時〜12時 総会   江戸川タワーホール船堀 401号室
江戸川タワーホール船堀への行き方:都営新宿線船堀橋駅下車すぐですが、詳しくは次をご覧ください。
http://www.towerhall.jp/4access/access.html


2012年3月12日

学校教育における差別体験のアンケート

 大阪での全国交流集会でお願いした、「教育における差別体験」のアンケートへのご協力ありがとうございました。1か月間に211件の事例が集まりました。みなさんから届いたメール・FAX・お手紙は、「障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワーク」の事務局がまとめ、障がい者制度改革推進会議の「差別禁止部会」へ大谷恭子さんから資料として提出しました。

 全国連の会員のみなさんからもたくさんの協力が寄せられましたので、ご紹介します。どれも怒りが湧いてきます。是非、ご覧になり、事例として活用してください。

学校教育における差別体験 (pdfファイル:177KB)

以下にPDFファイル全文を掲載します

学校教育における差別体験
障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワーク

1.事例募集の時期と方法

・募集時期:2011年11月9日~2011年12月16日まで
・メール及び郵送、ファックスで、事例を送付してくれるよう、障害者権利条約批准・インクルーシブ 教育推進ネットワーク事務局より、複数のメーリングリスト等で呼びかけ、事例の募集を呼びかけた。

2.事例の整理について

集まった事例の総数は、211件であった。すべての事例を読み込み、それらを4つの類型に分類す る作業を行った。4つの類型は、次のとおり。

【学校教育における差別の4つの類型】

なお、保護者の意向尊重の欠如については、すべての事例に該当する。
(*上記件数は、重複あり)

受付総数 211件

 ここでは、事例の一部を紹介する。

(1)就学先の決定にかかわる差別(事例の先頭の番号は、整理番号を示す。)

No.15
私立幼稚園 知的障害 入園を希望したが、断られた。

No.23
私立幼稚園 知的障害 知的障害があることを伝えると、専門の施設に行った方がよいと言われ、申込用紙さへもらえなかった。他に10か所まわったが、同じだった。

No.32
就学前 知的障害 学務課から、地域の小学校(特別支援学級)に入学したければ必ず保護者が付き添うこと。それが確約できなければ入学を許可することはできないと言われた。

No.16
小学校就学前 人工呼吸器利用 幼稚園、保育園に通いたいが、拒否されている。

No.14
小学校就学前 知的障害 療育機関、児童相談所の人は、普通学級で学ぶ障害児について、「いじめられる」、「世話をしてもらえない」とマイナスイメージのことしか言わなかった。

No.4
小学校普通学級 肢体不自由・人工呼吸器利用 市教委との合意では、介助員確保のために特別 支援学級に在籍するものの、普通学級で全日過ごすことになっていたが、校長から障害児学級で過こすように説得された。

No.22
小学校普通学級 知的障害 普通学級への就学を希望していたが、教育委員会は、特別支援学級に行くように3カ月にわたり説得を続けた。

No.28
小学校普通学級 肢体不自由 「学校は平等に生徒を扱う。特別なことはできない」。「担任は29人(他の児童)のことがあるから、特別なことはできない」と言われた。

No.30
小学校普通学級 知的障害 就学時健康診断で、「就学相談を受けていない子どもは我が校で受けいれることはできない」と言われた。受け入れたくないという意思を感じた。

No.26
小学校特別支援学級 知的障害 普通学級を希望したところ、補助教員の配置があったが、手が足りないと断られた。特別支援学級になったが、親の付き添いを強要され、不平不満を一切言わないことを約束させられた。

No.27
小学校特別支援学級 人工呼吸器利用 地域の学校への入学を希望したが、なかなか認められなかった。「法律で決まっている基準から外れているのに、親の強い希望で入学した」と親の付き添いを求められている。

No.33
小学校普通学級 知的障害 「親の付き添いが大変ならば、特別支援学校へ行ってください」と市教委に言われた。

No.36
小学校普通学級 知的障害 教育委員会から、何度も、特別支援学級へと勧められた。小学校入学後、小学校6年の現在まで、この説得が続いている。

No.38
小学校普通学級 知的障害 普通学級への入学を希望した。就学通知が出ていたが、校長から親の付き添いを求められ、できないならば特別支援学校を勧められた。市教委に相談したが、校長がそ う言うなら特別支援学校だと言われた。

No.37
中学校普通学級 知的障害 小学校まで普通学級だった。中学入学前に(中学校の)校長に挨拶 に行った時に、介助が必要ではないのに、親が付き添わなければ特別支援学級と言われた。

No.24 中学校特別支援学級 知的障害 担任は、高校受験の情報をくれず、手続きもしてくれなかった。 卒業後は、すぐに作業所に行った方が良いと進路指導された。

特に、転籍、転学を勧められた例

No.25
小学校普通学級 知的障害 毎日、学校は親が付き添うように求められた。「付き添いがなけれ ば、出席停止にする」、「支援が欲しければ特別支援学級へ」と言われた。執拗な就学指導に耐えられ ず、特別支援学級に転籍した。

No.21
小学校普通学級 肢体不自由 介助員が配置され、エレベーターがある学校にもかかわらず、校 長は、特別支援学校に行けと転校を勧めてくる。

No.1
小学校普通学級 広汎性発達障害(知的障害) 何度も呼び出され、特別支援学級学級への転籍 を求められた。

No.3
小学校普通学級 校長を含む教員から、「他の子どもに迷惑」「学校は普通の子が通うところだ」 と普通学級にいることを否定され、追い出しをかけられた。

No.5
小学校普通学級 知的障害 入学後数カ月経過した後、校長や他の教員から「他の子どもに迷惑」 と言われ続け、子どもを学校に通わせることができなくなった。

NO.6
小学校普通学級 知的障害 担任から、特殊学級に行くべきだと言われ続けられ、他の子どもと は異なる扱いを受け続け転籍することになってしまった。

No.7
小学校普通学級 知的障害 子どもに対する担任の対応が不適切であるにもかかわらず、「落ち着 かない」「特別支援学級に行きたがる」と言い、特別支援学級への転籍を勧める。

No.9
小学校普通学級 知的障害 担任から「ここにいるのは本人のためになっていない」、支援員から 「できもしないのにみんなと同じことをやりたがって困る」と言われ続けた。

No.10
小学校普通学級 知的障害 校長から、「学校は勉強するところだから、いるだけでは卒業証書 をあげられない」と言われた。

No.11
小学校普通学級 知的障害 担任が、発達検査の結果について「3.8歳だ」と常に子どもに言い、 毎日、子どものできないことを何ページも連絡帳に書き続け、特別支援学級を勧めてきた。

No.12
小学校普通学級 口唇口蓋裂 教師から、「このような子どもはたいていバカだから言葉の学校 へ行け」と言われた。

No.13
小学校普通学級 知的障害 担任が連絡帳に、食事の食べ方が汚い等、できないことを書き続け られた。席替えから子どもだけ外され、特別支援学級に移るように言われ続けた。

No.17
小学校普通学級 知的障害 担任から「学習についていけなければ、特別支援学級へ」と言われ ている。

No.18
小学校普通学級 知的障害 校長、担任から、「学習が遅れているため、中学校は無理」と言わ れた。「別の学校で、個別指導が必要だ」とも、言われた。

No.19
小学校特別支援学級 知的障害 給食や掃除の時間だけでも、親学級(普通学級)に参加したい と言ったが、受け入れてもらえなかった。

No.20
小学校特別支援学級 肢体不自由 病欠した際に教師が家庭訪問し、訪問教育を勧められた。

No.29
小学校普通学級 知的障害 「(子どもの)行くところは別にあるのでは」と校長から本を渡され読まされた。

No.31
小学校普通学級 知的障害 子どもがいると「『勉強できない』、『給食も食べられない』と訴える子どもたちがいる」と担任から言われた。

No.34
小学校普通学級 肢体不自由 「この子にとって小学校は過酷すぎる。特別支援学校へ行くべき」。「親が協力しないと学校はだめ」だと言われた。担任は、支援員にまかせきりで子どもを相手にしない。体育も支援員と二人ですごしている。

No.35
小学校普通学級 知的障害 知的障害のある子どもは通常級に入ると自己肯定感が低下すると言われた。通常級に行く場合は支援はない、支援級に行くのが支援であり、それ以外の支援はないと言われた。

No.8
中学普通学級 知的障害 担任から、「勉強が難しくなる」、教室移動が多くなる」、「学校が荒れている」から、特別支援学級に行けと言われ続けた。

No.2
県立高校普通科 知的障害 高校教員に「あなたはここに来る子ではないんだよね。養護学校に行く子なんだよね」とささやき続けられた。

(2)障害に基づく異別取り扱い

No.3
小学校普通学級 知的障害 みんなに配るプリント教材を子どもには配らず、周りの子どもた ちもおかしいという気持ちを募らせた。

No.4
中学校支援学級 知的障害 入学式の名前のリストの所に、支援学級の人の名前がなかった。

No.5
小学校普通学級 知的障害 軽度の知的な遅れがあるが、それまで級友と同じように過ごしていた。小4になって、娘だけ皆と違う内容の学習課題が与えられ、学級の仕事や係、部活動決め等、制約を受け、本人も不満をもち、級友にも特別な子という意識をもたれ、壁ができてしまった。

No.6
小学校普通学級 知的障害 物を握れるようになることが課題だと、授業中に、書見台にリボンをたくさんはりつけてひっぱらせ、ぬいぐるみを握らせている。

No.7
小学校普通学級 知的障害 算数の時間、席順で前に出て黒板に答えを書く時、障害のある子の順番を何も言わずにとばした。

No.8
小学校普通学級 知的障害 「抱っこすると死ぬ」と校長が親に言い、ほとんどの教員は、抱くことを 6 年間拒否した。

No.9
小学校普通学級 知的障害 担任は一切子ども(障害児)には関わらず、ほとんど声もかけず、保護者面談で、「私には33人のこどもがいますので、あなたのお子さんには関わりません」と言われ、親の付き添いが強要された。

No.10
小学校普通学級 肢体不自由 秋にある移動教室に保護者が付き添わなければ連れて行かないと言われた。

No.11
小学校普通学級 知的障害 宿泊学習当日、一人だけバスに乗せてもらえず、学校に置き去りされた。

No.12
小学校普通学級 知的障害 保護者に対して、ずっと付き添うのは大変だから現地に直接連れてきてもらえばいいと言われた。

No.13
小学校普通学級 知的障害 親が付き添わない限り、プール授業は見学させられた。「親も入るから、ほんの少しでも一緒に介助して欲しい」と言ったが、「指一本たりとも介助しない」と校長に言われた。

No.14
小学校普通学級 知的障害 水分、食事の介助はできないので、保護者の付き添いがなけれは参加できない。

No.15
小学校普通学級 知的障害 車いすがバスにのらないので、車での移動を要請され、車いすは折り畳みができるのでカーシートを頼んだが、それもバス会社との契約にないと断られた。

No.16
小学校普通学級 肢体不自由 学校行事「いもほり」にスクールサポーターが午後から不在に なるため参加させてもらえず、午前中は特別支援クラスで過ごし、午後は帰宅させられた。同じ学年のみんなが一斉にバスで出かける姿を見て、息子は泣いていた。

No.17
小学校普通学級 肢体不自由 親の付き添いなしで社会科見学に連れていくことはできないと、特別支援学級の担任から言われる。息子には加配も付いているにもかかわらず、教員の急な出張で、手が足りない等と、計画的確信犯である。

No.18
中学校普通学級 肢体不自由 親の付き添い無しでは「就学旅行に連れて行かない」と言われる。小学校では付き添っていたが中学に入ってからも要求され、もう付き添わないことにした。

No.19
小学校普通学級 肢体不自由 普通学級の生徒と一緒にプールに入れてほしいと要望したとこ ろ、安全性を理由に断られ、特別支援学級の子と一緒に授業時にプール指導するがプールには入れないので、親の方でプールサイドにベビープールを購入して準備するように言われた。

No.22
小学校普通学級 肢体不自由 プールはオムツをしているから入れない。特別支援学校でプールでウンチをした人がいる例を引かれ、1年生の時はプールに入れなかった。

No.23
小学校普通学級 肢体不自由 運動会には、日曜日は支援員がつかないから親が付き添うこと を条件にされ、玉入れは玉があたると危ない、ダンスは車イスに他の子がぶつかると危ない、と競技参加を拒否された。

No.24
中学校普通学級 知的障害 登校時間を他の生徒より30分遅く、下校時間を30分早くに決められ、親の付き添いなしに登校は許されない。スクールサポーターが午後からいなくなるため、水曜日の午後は、給食後すぐに帰宅させられていた。水曜日の午後、卒業生をまじえてのティータイム に参加できず、「H くん、かわいそう」という子どもたちの言葉に、他の保護者がびっくりして教えて くれた。

No.25
中学校普通学級 知的障害 職場体験はみんなは4日間なのに息子は2日間だけだった。残り の2日間は自宅待機にされた。

No.26
小学校普通学級 肢体不自由 小学校の教師が本人に確認することなく、音楽の時間に笛を演奏させなかった。

No.27
小学校支援学級 肢体不自由 教室に入る時に、ブルーシートを引いてから入らされる。

No.28
小学校支援学級 肢体不自由 体育館の出入りは、スロープがある出入り口を使うため、遅れてしまうが、交流学級の担任が待ってくれなかった。

No.29
小学校支援学級 肢体不自由 体育の授業で、車いすを使っている児童は別メニュー。サッカーをしているとき校庭端で歩行訓練。

No.30
小学校普通学級 知的障害 卒業式 一人だけ 校長室でしませんかと担任から言われた。

No.31
中学校普通学級 知的障害 職場体験学習の時、他の子は学校が体験先を手配しているのに、うちの子だけ、お母さんが探してくださいと言われた。

No.32
小学校普通学級 肢体不自由 修学旅行の際、荷物を宅配便で送るように求められた。他の子はお小遣いが 3500 円なのに、買い物が難しいので 1000 円にしてくれと言われた。

No.33
中学校普通学級 知的障害 高校受験の二次募集で、16人募集のところ、たった一人の受験者であったにも関わらず、定員内不合格とされた。

No.34
小学校普通学級 知的障害 学力テストの時、別室で自習するように言われ、受けられなかった。テスト用紙が欲しいと申し出たが、うちの子の分はないと言われた。

No.35
小学校普通学級 知的障害 授業を受けているにもかかわらず、通知表の評定欄が白紙だった。

No.36
中学校普通学級 肢体不自由 体育祭の競技に一つも参加させてもらえなかった。

No.37
小学校普通学級 知的障害 食事をこぼすことを理由に、給食のグループから外される。

No.38
小学校特別支援学級 肢体不自由 特別支援学級の児童も参加していた、交流学級のお楽しみ会に参加させてもらえなかった。

No.1
中学校普通学級 知的障害 他の部員がまだ練習しているのにもかかわらず、「君はここまで」と帰宅させられることが続いた。

No.2
中学校支援学級 知的障害 特別支援学級に在籍する息子(中学1年~中学2年前半まで)が、分離教育と特殊教育に拒否反応を示したので、市にハートフルスペース(適応指導教室)に行かせ てほしいと頼んだが、支援級の担任や市教委の不登校対応担当に「支援が2つ重なるので、支援学 級、支援学校在籍の場合は、ハートフルスペースを利用する権利が無い」と言われた。

No.39
中学校普通学級 知的障害 登校時間前に学校に来られると困るので、登校時間を 8 時 30 分 と指定された。

No.40
小学校特別支援学級 知的障害 排泄がしっかりできていないので、プールに入れてもらえ ず、たらいのようなところで、水浴びをさせられた。

No.41
中学校普通学級 知的障害 試験を受けると平均点が下がり、他の子の受験が不利になるの で、試験は受けないでほしいと言われた。

(3)合理的配慮の欠如

No.1
小学校普通学級 肢体不自由 中学校に訪問した際、玄関で「ここにスロープがあるといいね」 と言ったところ、中学校の教員から「金出せばつけてやるわ!」と乱暴に言われた。

No.2
小学校普通学級、肢体不自由 中学校入学前にあいさつに行ったら、教頭から校外学習やプー ル、行事への親の付き添いを求められた。「介助ボランティアが必要なら親が見つけてください」と 当然のように言われた。小学校ではすべて学校が介助をつけていた。

No.3
中学校普通学級 肢体不自由 校長から「(教育委員会が手配する)宿泊学習用の加配の人のほ かに学校でもう一人手配するので、その費用を出してほしい」と言われた。

No.4
小学校普通学級 知的障害 夏の野外活動について、「保護者の付添がなければ安全確保ができ ないので参加が難しい」。「障害児学級ならば介助員がつくので替わったら」と言われた。

No.5
小学校普通学級 肢体不自由 「プールは危険なので親の付添が条件です」と言われた。「親が 付き添いできないときは見学のみ」と言われプールを楽しみにしているわが子を見ると付き添うし かなかった。

No.6
高等学校 知的障害 飛行機内で何かあったら困るという理由で修学旅行に親の付添を求めら れ、付添にかかる交通費、宿泊費を負担するように言われた。小学校・中学校では一度も言われた ことがなかった。

No.7
小学校 医療的ケア 校長が安全性のためと二階以上への移動を禁止した。階上にある図書館や パソコン室に行くことができず、週一回の図書館に行く授業時間は誰もいないクラスで一人で過ご した。

No.8
中学校普通学級 肢体不自由 母親の体調が悪い時に友達と登校したところ、事故のときの責任 問題があるので、友達だけで登校させないでほしいと教員から言われた。小学校の時は友達と登校 していた。

No.9
小学校 肢体不自由 保護者の付添がないと、クラブ活動に参加できないといわれた。運動会も 危ないという理由で競技に参加できなかった。体育は別プログラムをされ、参加していないという 理由なのか評価が「1」だった。介助者が休みの時には保護者に来てくれと言われた。修学旅行に 付添をお願いされた。

No.10
小学校特別支援学級 知的障害 修学旅行に際して、親が下見をするよういわれ、付添も求めら れた。

No.11
高校生 肢体不自由 調理室へはエレベーターが使えないので保健室で過ごすように言われた。 本人がいやがっているのに母親に車いすでの移動を手伝うようにと言われた。

No.12
小学校普通学級 肢体不自由 宿泊学習で定員がいっぱいだという理由でクラスの子とは別の ワゴン車に乗せられた。教育委員会から派遣された介助者は初めての人で子どものことををよく知 らない。

No.13
中学校普通学級 肢体不自由 修学旅行で保護者の付き添いを説得された。授業中に担任に別室 に連れ出され、支援員と保護者で修学旅行に付き添うことを保護者に伝えるために、ノートに書け と言われた。「電車に乗れないかもしれないから、その場合はタクシーで追いかけること」「エレベ ーターに乗るときに車いすを押す人とボタンを押す人がいないとドアが閉まるから」「夜は支援員と 別の部屋で保護者と寝なさい」と書かれていた。

No.14
小学校 知的障害 遠足に親の付添を求められたときに拒否したら、当日一人だけ置いて行かれ た。

No.15
小学校特別支援学級 医療的ケア 社会見学にリフトバスを使用することが決まった時に、学年 の教員全員が、普通学級の児童が費用負担をするのはおかしい、クラスの一部の生徒が別のバスに 乗らないといけなくなるなどの理由で反対をした。

No.16
中学校普通学級 知的障害 「社会の時間はみなと同じことをするのではなく、将来のために枠 の中に書く練習をしたほうがよい」と言われた。これはクラスを授業から外すことで子どもにとっ ては屈辱である。

No.17
高等学校 肢体不自由 車いす用トイレがないので洋式トイレにドアを開けたまま車いすから 移乗せざるを得ず、他の生徒が使用できないため、「他の生徒が使用し終わった後に使用するように」 と言われた。そのため休憩時間内に使用することができず、授業開始に間に合わなくなった。

No.18
中学校普通学級 肢体不自由 階段昇降機を利用していて危険であるのでエレベーターを使用させてほしいとたのんだが、校長が「車いすを使っている生徒がエレベーターを使ってはいけない」 といった。

No.19
中学校普通学級 肢体不自由 校外学習に支援員の費用を出してほしいと教育委員会に行った とき、「普通ではないんだから」と繰り返し言われた。子どもが頭を下げ続けていた。

No.20
小学校 医療的ケア 登下校時に坂道を親だけでは車いすを押せないので、同級生や上級生が手 伝ってくれたところ、親だけで押すように教員に言われた。校長が職員に「一切手出しをしてはな らない。誰かが手伝うと手伝わない人が悪者になる」という指示をしていた。

No.21
小学校普通学級 肢体不自由 普通学級の授業の中で工夫をして参加させてほしいとお願いし たら「では何もしなくてもいいのですね、なにも手伝いません。みんなには手伝っていませんから。」 と障害のない子とまったく同じにし、必要な手伝いも配慮もしないといわれた。

No.22
小学校普通学級 知的障害 クラスメイトが車いすの子どもに手を貸そうとすると、担任が「人 のことをかまうより自分のことをしなさい」と言って静止する。そのため子どもは車いすを押して もらえずに教室移動のときに一人っきりでクラスに取り残された。

No.23
小学校普通学級 知的障害 修学旅行の際に呼び出され、「保護者の引率は可能か」「歩くペース が遅いので他の児童と別行動をとるかもしれないがいいか?」と聞かれた。拒否すると障害児学級 への移籍をことあるごとに要求される。

No.24
小学校特別支援学級 医療的ケア 特別支援学級の子どもが一人減ったところ、介助員が半分に 減らされた。(6人→3人)

No.25
小学校 知的障害 修学旅行の際、全員が負担する参加費用以外に、障害のある子の親だけに同 行する介助員にかかる費用を求められ支払った。

No.26
小学校特別支援学級 医療的ケア 校長に、「校内は仕方ないが、校外では親が車いすを押せ、 何かあった時に介助員がどう責任を取るんだ」と言われた。

No.27
小学校普通学級 肢体不自由 校長に「介助員は体に触れる介助はできない」と言われおんぶし てもらえない。子どもは15分ぐらいかけて階段を一段一段這って降りているのを介助員が見てい る。移動教室に間に合わないが担任からは仕方ないと言われる。体育の授業が着替えだけで授業が 終わる。鉛筆や消しゴムが落ちても拾ってくれない。自分でできるようにすることが大事と言われ 拒否される。養護学校に移ったほうがよいと校長には何べんも言われている。

No.28
中学校普通学級 肢体不自由 学校に配慮を要求しても取り合わないので市教委に申し入れを し、市教委が訪問したが、「配慮していないわけではない」と校長は回答。直らないので再度市教委 に行くと「学校に直接言ってください」と言われた。就学指導委員会のときに提出した「配慮必要」 と書いた書類を見せると、校長は「裁判で負けるな」とあわてた。

No.29
中学校通常学級 肢体不自由 介助者とうまくいかず不安で学校に行けない状況になった。介助 者の変更を求めたが、契約があるからと変更してもらえなかった。だれのための介助者かという思 いだった。車いすの押し方の研修等をしたが、設備の整っている養護学校で行ったため、普通学校 では役に立たないものであった。

No.30
普通学級 肢体不自由 エレベーターもあるし身辺自立もしているのに、介助員のいない週3日 は保護者の付添を強要された。校長と話し合いボランティアの付添でもいいことになったが、親が 探すようにと言われた。教員から、校長に「ボランティア探しに一切協力するなとくぎを刺された ので協力できなくなった」と言われた。

No.31
小学校 肢体不自由 遠足に介助員が同行するのに、保護者にも同行を強要された。

No.32
小学校普通学級 知的障害 排泄は自立していたが、洋式トイレしか使えないため、学校で何度かおもらしをしたら、おむつをさせられるようになった。

(4)虐待及びハラスメント

No.1
小学校特別支援学級 知的障害 一人で食事をすることはできるが、「給食の時間、担任が好き 嫌いしてはだめだ。飲み込む訓練だ」と言って、吐き出したものを無理やりまた子どもの口に入れ た。

No.2
私立保育園 発達障害 担任教師が、自分の思うような絵を描かないと怒り、コンクリート製の ベランダに子どもを正座させた。

No.3
特別支援学校高等部 知的障害 通学バスの添乗の教員に知的障害のある女生徒が胸を触られ た。やめてと言っても触られ続けた。親が校長に連絡したが、無視され、謝罪がなかった。子ども は不登校になり退学した。子どもは、「本当は普通の高校へ行きたかった」と何度も言っている。

No.4
特別支援学校高等部 肢体不自由 先生が「訓練します」と言って、女生徒の胸や体を撫でまわ した。嫌がっても逃げられないでいるのを目撃した他の生徒がやめるように言ったが、教師は、「て めえ、そんなこと告げ口したらぶっ殺すぞ」と胸ぐらをつかまれて車椅子ごと倒されそうになった。

No.5
特別支援学校高等部 知的障害 教員が生徒に対して、「さっさとしろ」と言って蹴っていた。 たまたま学校にいた保護者が目撃し、発覚した。

No.6
小学校特別支援学級 知的障害 カッターを使う授業の時、指を切って出血した。教師は「痛い って言えるかな」と言って、手当をしないでそのままにしていた。後に親に、「『痛い』という力を つけるために言うのを待ってあげました」と得意そうに話していた。

No.7
小学校特別支援学級 知的障害 2月の寒い日だったが、子どもが水遊びを始めたが、教師は、 そのまま 2 時間水遊びをさせておいた。子どもは肺炎になった。

No.8
小学校普通学級 知的障害 担任と校長から「落ちつきがない。薬を飲ませるように」と言われ 受診し、薬を飲み始めた。副作用があり、やめたいと相談したが、校長からは、「薬はやめないよう に。特別支援学級の子はみんな飲んでいる」と強く言われた。

No.9
小学校普通学級 肢体不自由 介助員から訓練だと言われ、100枚もの宿題を毎日出された(他の 子は 1 枚だけ)。担任、介助員からもトイレも食事も介助してもらえず、放置された。担任は「特別 支援学校へ行くように」と言った。

No.10
小学校普通学級 知的障害 校長、副校長、担任が、給食の時間にチョークの粉を入れた給食を 子どもに食べさせた。保護者が教育委員会へ苦情を言ったが、何も対応しなかった。

No.11
小学校普通学級 発達障害 リタリンを服用しないことを学校に伝えたら、「何の病気だ」「なぜ、 薬を飲まない」「薬を飲まないから教師に負担をかける」と責められた。

No.12
小学校特別支援学級 知的障害 宿泊学習の時に、異性に先生と同室にされ、一睡もできなか った。説明を求めると、「特別支援学級は同室にすることはざらにある」と校長らに言われた。

No.13
小学校 肢体不自由 卒業式の練習の時に、教室に戻る際に階段の上に置き去りにされた。20分間、寒くて震えていたら、他の先生が気づいて抱いて教室へ連れて行ってくれた。中学校に進学 してから弁論大会で「教師と一緒にいじめをした」と弁論で告白した生徒がいた。

以上