障害児を普通学校へ全国連絡会会報 2016年10月348号巻頭文

ありがとうございました

実行委員会事務局長 片岡次雄

御礼

『第12回「障害児」の高校進学を実現する全国交流集会inおおさか』、盛会のうちに終わることができました。ありがとうございました。

手作り感満載の垂れ幕は北河内連絡会の関山さんによるものです。お金にしか目が行かない事務局長は、各分科会の垂れ幕も含めて請求費用が1424円であることに注目しました。

3つのわがまま

集会を企画するに当たって、心密かに3つのわがままを持って事務局長に立候補しました。

「食の伝統」を断ち切ること、分科会報告を少なくして意見交換の時間を多くとること、赤字を出さないことです。

赤字になるかどうかは参加数次第。宣伝と分科会内容により参加数が変わるであろう…。迷いながら手探りで動いてきましたが、大成功で終わることができました。

5000円いただいた人が138人の交流会は、1日目参加者の大多数が交流会にも参加していただいたことになります。80人の予想で始めた交流会は、業者と検討をするたびに人数が増えていきました。ここ数年続いてきた「余裕のある食事」を断ち切ることなく、食べる前に食事がなくなってしまうという「食の伝統」を復活することがなかったと、胸をなで下ろしています。なお、業者の担当者から、「初めての経験をさせていただきました」とご丁寧な御礼の言葉をいただきました。

一番気を使ったのが分科会。分科会と全体会の時間をどうするかについて、分科会を優先しました。意見交換の時間だけで言えば不足だったかもしれませんが、「通例」からするとこれ以上ない時間を作りました。

分科会についてはもう一つわがままをさせてもらいました。報告の希望者を全国から募ることです。希望者が殺到して収拾がつかなくなったらどうしようという心配は必要なく、追加募集をして、2人の応募に止まりました。

分科会4は大阪だけの独自形態と判断し除外して考えます。一分科会につき報告3人、3分科会全部で9人の報告を予定しました。各分科会に大阪から1人(合計3人)、応募の2人を除けば残りは4人。一分科会の報告を4人にする選択もありましたが、3人で通しました。

大阪の報告者3人は気遣いの要らない人、全国の報告者4人は依頼すると即答で承諾のご返事をいただきました。分科会4以外の報告について、手間も悩むこともなく進められたのは幸いでした。

統計的な報告

事務局長は、参加費を払っていただいた人に注目します。3000円の2日間参加者149人、2000円の1日参加者76人でした。150人参加は赤字、200人参加で少し余裕、200人を越える分は黒字と見積もっていました。無料参加者も含め事前申込が200人を越えることが確実になってから財布のひもを緩めました。こういう算段ができたのは事前に申し込んでいただいた方々のご協力のたまもので、すごく助かりました。

交流会もそうですが、参加費不要の人も結構いて、名前が分かる総参加数は270人でした。受付を通っていない人もいるので、実参加総数は270人を越えます。

個人的な感想

今回は実験的なことを取り入れました。今回の経験を、来年熊本学園会場で開かれる全国交流集会in熊本、その次の年の高校交流集会in○○に引き継げるよう、各種データを整理していくつもりです。

ところで、あるときふと気付きました。実行委員会事務局メンバーの50歳台は若手なんだ、60歳以下が例外だと。この線で考えると、交流会も寄る年波の方が多く食事量が落ちてきている? あっという間に食事がなくなるエネルギーが減っている?

なお、参加費を決めるに当たって、高校生以下無料としました。家族連れの場合いろんな形で参加費が膨らみます。それにしても毎回子どもの参加が少ないと感じています。確かに子どもにとってやさしくない集会ですが、走り回ったりする姿がなく、絶妙の合いの手が入ったりする声が聴けないのは寂しい限りです。

最後に

2011年に開いた「障害児を普通学校へ・全国連絡会 第15回全国交流集会inおおさか」と今回について、比較する資料を作りました。

有料参加者に限定した都道府県別参加者数の表を付記します。偶然ですが、参加数合計は全く同じになっています。

2011年は就学前から卒後まで幅広いテーマで、全国連と現地実行委員会との共催。2016年は高校テーマで現地実行委員会の単独開催。従って、今回の参加数は2011年の8割(厳しく見積もって6割)という見込みで計画を立てました。
北海道6(5)
青森1(1)
山形1(0)
岩手3(2)
宮城0(1)
新潟0(6)
茨城1(0)
栃木0(1)
千葉3(2)
埼玉3(6)
東京23(29)
神奈川2(4)
山梨1(1)
長野0(1)
石川0(1)
愛知14(18)
岐阜1(1)
三重3(2)
滋賀10(6)
京都2(8)
奈良2(1)
大阪105(101)
兵庫13(10)
鳥取2(0)
香川0(3)
岡山6(3)
広島6(5)
山口0(1)
福岡3(2)
大分1(1)
熊本4(3)
宮崎6(0)
鹿児島3(0)
合計225(225)

他、記事は以下の通りです。お読みになりたい方は、この機会にぜひご入会下さい。

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