障害児を普通学校へ全国連絡会会報 2011年11・12月合併 300号巻頭文

全国交流集会 in おおさかを終えて

おおさか現地実行委員会  片岡次雄

全国交流集会の報告を命じられて、「ごちゃまぜ」でいこうと決めました。てんでんバラバラの報告をお送りします。第3分科会は別に報告がありますが、大阪として特別に報告をお願いしました。

ごちゃまぜの味、ご賞味のほどは? 牧口 一二

大阪では、どのような障害があろうとも本人や親の希望によって生まれ育ってきた地域の普通学校に通学することができる、というわけかどうか、「障害児を普通学校へ・全国連絡会」を世話する人が少ない、少なすぎる。
でも、大阪人はあまりこだわっていない。会員にはなってないが障害者市民運動のめざす方向がまぁまぁ同じならと、いざっとなると底力を発揮してくれる。今回の「第15回全国交流集会inおおさか」では頼りない連絡会の世話人に代わって、障大連(障害者の自立と完全参加をめざす大阪連絡会議)のメンバーが圧倒的な力を提供してくれた。
ボクは畏友、山口正和さんが主宰する「金太郎飴劇団」の公演をたのしみにしている。ある時は子どもたちが主役で、ある時は障害者がヒロイン。そんなドラマを全国交流集会で多くの仲間に観てほしいと切望していた。その夢が叶った。ボクにとってそれだけで全国交流集会は大成功。加えて障大連の大いなる踏ん張りで、大会参加者が300名に近いという。ボクは笑いがとまらない。(ハジメとシマイの司会係)

裏方その1 事務方を担当して 西尾元秀

今回は事務方で動くことになり、現地実行委員会・担当者会議の段取り、参加者集約、会場・当日協力者等との連絡調整など、運営全般に携わらせて頂きました。一つひとつ作っていく過程の面白さを味わえたのは事務方の特権だったと思っています。実行委員会加盟団体各位、担当者会議に集まって頂いた方々、また保育を初め当日運営にご協力頂いた皆様、そして全国・地元からこの集会に参加して頂いた皆様に厚くお礼を申し上げます。
事務方の自己採点としては「70点」でした。自分で気づいている点、また気づけないでいる点も含め、関わって頂いた皆様にはご迷惑をおかけした点も多々あると思います。
できた70点ではなく「できなかった30点」を悔やむのは、事務方の「性(さが)」かと思います。今回の経験を「次回」に引き継ぎ、これからも充実した全国交流集会を開くための一石として頂くことが、最後の務めと思っております。ありがとうございました。

裏方その2 保育を担当して 中村香子

「保育」の担当としてこの度の集会に参加させて頂きました。私自身が実践経験のほとんどない素人同然の分際だったので、正直不安だらけの幕開きでしたが、他のボランティアの方々のお力でなんとかやりきることができました(ありがとうございます)。
集会時、「保育」には「保育ルーム」として和室を使わせて頂いたのですが、来られた方々の年齢層がかなり多様だったのと、集会初日が大雨でビデオ上映というインドアな時間を過ごしていたため、2日目は会場から少し離れた大阪城公園に電車移動で散歩にでかけました。振り返ると無計画はなはだしいのですが、これもたくさんのボランティアの方々がおられたから実施できたことです。
ただ、どうしても、もともとが「保育」という趣旨の動きなので、基本的には集団行動でしか動くことができない状況がありました。おひとりおひとりの「こうしたい!」という希望にお応えできにくい場面もあったかと思います。集会後にお聞きしたのですが、参加者には、
他都市から来られて、大阪府内の事業所と契約を交わして移動支援を利用されていた方もおられたそうです。「移動支援」という性格(市町村事業)だけに、運用は居住地域によって異なる場合もあるかもしれませんが、活用するのも悪くないかもしれません。

特別報告―第3分科会 鈴木留美子

第3分科会では1日目は東京の報告、2日目は大阪の「自立支援コース」の報告でした。
1日目に香川の方から、長年、県教委と高校進学の交渉をしているが、いまだに遅々として進まないがどうしたらいいのかという質問が出され、そのことに関しての討議がされました。他府県が、東京、神奈川、千葉のように高校入学を勝ち取っていくためにこれといった方策はなく、勝ち取るための運動をし続けることしかないのではという感じで終わりました。2日目は関東の運動のやり方と大阪のやり方の違いから、激論が交わされるのではないかと予想していましたが、「自立支援コース」の報告後しばらくはその話にならず、このまま終わるのかと思っていたら、神奈川の方からの提起で終わり近くになってその議論になりました。しかし、時間切れでさらに深まる議論にはならず、いつものやり取りの感じで終わったのは残念でした。大阪も「自立支援コース」が最終の目的ではないので、さらに次の一歩のための運動方針を考えていかなくてはと思いました。

名優たちの感想

・芳雄役(志田善紀)

げきが すきです。ぼくは よしおやくが できて よかったです。

・千枝子・少年1・歩美役(松尾知夏)

さいしょに劇にはいった理由が 自分のせかいを ひろげようとおもったからだったけど ほんばんがおわったあとには ほかにも いろいろなことが 自分にはわかるようになっていたし 力がついたとおもう。
劇とかは みんなでひとつのものをつくりあげていくから 一人でやっているんじゃないということを かんがえながら おきゃくさんにみてもらうし 自分しかできないというせきにんかんも プレッシャーもあったからたいへんだった。
でも みんな かんどうしたっていってくれていたから がんばってよかったとおもった。

・俊夫役(入江亘)

本番までにセリフがほとんど覚えられてなかったので心配したけれど、30分休けいとかにみんなで集まって練習しました。その成果が出たのか、本番ではスムーズに劇が進行し、お客さんが「よかったよ」など言ってくれたので、大成功したんだなあと思いました。そしてこの劇で力がついたところを、今後生活の中で活かしていきたいです。

・章役(小野快登)

本番のまえはぜんぜんできなかったので、むりだと思っていたけど無事本番が上手くできたのでよかったです。
でも、完ぺきではなかった。

・百合役(林寧々)

がんばったことは、1年生ということを意識して、声をたかくすることとか、目が見えないということを意識することをがんばりました。力がついたと思うことは、人の前でもはずかしがらずに、思いっきりえんぎをするということです。
成長したと思うことは、こうやって感想を書いたり言ったり、友だちの良いところを見つけたりすることが、成長したと思います。

・百合役(西川千里)

私は劇をやって、いろんな力がついたのですごくよかったです!人の前で演ぎをする力や、セリフ一言一言に気持ちを入れる力や、役になりきる力がついて、成長したかな~と、自分でも少し思います!!
 きんちょうしてセリフをわすれてしまったりしたけど、全力を出せたので くいの残らない劇にできました。

・少年2役(中尾用子)

力がついたと思うことは、集中力が前よりついたことです。
成長したところは、前より声が大きく出るようになった。

・みどり役(立木淳和)

 

最初は、きんちょうしたけどうまくいってよかったです!

他、記事は以下の通りです。お読みになりたい方は、この機会にぜひご入会下さい。

障害児を普通学校へ全国連絡会会報
2011年11・12月300号目次
・第15回全国交流集会・分科会報告
   第1分科会/第2分科会/第3分科会/第4分科会/第5分科会
全国連発足30周年企画リレートークNo.6
全国連絡会と私11・9ロビー活動報告(参議院)
可能な限りと合理的配慮
また、お尋ねです
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